営業テリトリーを可視化・最適化!ArcGIS Business Analyst Pro のチュートリアルの拡張

ESRIジャパンでは、ArcGIS Pro をベースにした商圏分析エリアマーケティング特化型アプリケーション「ArcGIS Business Analyst Pro」(以下「BA Pro」) のチュートリアルを無償で公開しています。

このチュートリアルに、営業管轄エリアや配送エリアを作成・管理することができる「テリトリー デザイン」の演習を新たに追加しました。この記事では、本チュートリアルで何を学ぶことができるのかをご紹介します。

テリトリー デザインとは?

テリトリー デザインとは、エリアの位置関係や属性情報 (営業ノルマや人口・世帯数など) を元に営業管轄エリアや配送エリアなどのエリア分けを最適化できるツールです。

ArcMap 版 BA Desktop で利用できる機能の大半は BA Pro に移植完了しておりますが、どの機能が BA Pro のどのツールに対応するかについては、機能対応表をご参照ください。

テリトリー デザインでできること

今回新たに公開したチュートリアルでは、テリトリー デザインの主な機能である、以下の操作方法について学ぶことができます。

現状のテリトリーの可視化

既存の担当エリアの情報を持つテーブル データを使用して、既存のテリトリーをマップ上に可視化する方法を学びます。本演習では、町丁・字等別の営業担当リストを利用して、現状の担当テリトリーをマップ上に可視化し、改善点を確認します。

テリトリーの自動最適化

エリアの位置関係や属性情報を元に、テリトリーを自動的に最適化した後、手動でテリトリーを調整する方法を学びます。テリトリーの自動最適化は、各テリトリーをなるべくコンパクトにしつつ、属性情報を平準化するアルゴリズムの下で行われます。本演習では、以下の要素を考慮して、営業担当エリアを最適化します。

  • 各テリトリーに割り当てられた顧客数の合計値を均等化
  • 各テリトリーが担当拠点を中心に飛び地を持たずコンパクトにする

おわりに

本チュートリアルは、テリトリー デザインを初めて触るという方だけでなく、過去に ArcMap 版 BA Desktop でテリトリー デザインを行っており、BA Pro でも本ツールを触りたいという方にもおすすめの内容です。

なお、ArcMap 版 BA Desktop の最新バージョンである 10.8.2 のサポート対象期間は 2024 年 5 月 31 日までとなります。ESRIジャパンでは、BA Pro のチュートリアルだけでなく、BA Pro への移行ガイドや、ArcMap 版 BA Desktop で利用できる機能が BA Pro にどこまで移植されているかを確認できる機能対応表など、BA Pro への移行をサポートする資料を提供しております。ArcMap 版 BA Desktop の保守が有効な方は、BA Pro を並行してご利用いただけるため、各種資料をご活用いただき、ぜひ移行をご検討いただければと存じます。

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