位置情報を持つデータを SharePoint で活用しよう

Microsoft SharePoint 上のコンテンツをマッピング、検索するためのアドイン ArcGIS for SharePoint の最新版 (2023 年 11 月アップデート) では、SharePoint 上のさまざまな画面で位置情報を活用できるよう機能が強化されました。本ブログでは、位置情報を持つデータを SharePoint 上で活用するための便利な機能と強化された内容を、SharePoint の画面別に紹介いたします。

SharePoint リストやドキュメント ライブラリで使える機能

ArcGIS for SharePoint では、SharePoint リストやドキュメント ライブラリの画面で位置情報を持つデータを活用するための便利な機能が実装されています。

ジオコード

ジオコードという機能を使って、住所情報を持つデータをマップで簡単に確認できます。メニュー上に表示される [ジオコード] をクリックすると、SharePoint リストやドキュメント ライブラリで選択した行、もしくはすべての行をポイント データとしてジオコーディングできます。

この機能を利用するには、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise へのサイン インが必要です。

従来はサイト ページ内のマップ パーツでのみジオコーディング機能が利用可能でしたが、SharePoint リストやドキュメント ライブラリの画面でも、操作画面を離れることなく位置情報をすぐに確認できるようになりました。

場所の編集 (旧称 リスト マップ)

データが持つ位置情報 (緯度経度) をマップで確認したり編集したい場合、場所の編集という機能が便利です。SharePoint 内の位置情報データが正確かの確認や、正確ではなかった場合の修正も、この機能を使うと簡単です。なお、この機能の利用には ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise へのサイン インは不要です。

旧称は「リスト マップ」と言って、SharePoint リスト上でのみ利用可能でしたが、この機能もドキュメント ライブラリ上で動作するよう強化されました。

サイト ページで使えるマップ パーツ機能

ArcGIS for SharePoint のメインの機能であるマップ パーツでは、マップ内のデータを操作するための機能が充実しています。

データの追加

マップ パーツでは、緯度経度や住所の位置情報を持つ SharePoint リストをレイヤーとして追加することができます。デフォルトでは、追加するデータの選択画面ではそのサイト内を参照先として表示しますが、今回のアップデートではハブ サイトも参照可能となりました。ハブ サイトを活用している組織では、複数の関連するハブ サイト内のデータも参照して、マップに追加することができます。

参考:SharePoint でハブ サイトを作成する (Microsoft ヘルプ)

ポップアップ

マップ上で追加した任意のデータをクリックすると、対応するレコードの情報を吹き出し (ポップアップ) で表示することができます。

従来のデータの表示方法は、添付された画像は画像パスとして、リンクはプレーン テキストとして表示していましたが、画像はサムネイルとして、リンクはハイパーリンクとしてそれぞれ表示するよう強化されました。
また、ArcGIS Online や ArcGIS Enterprise からフィーチャ レイヤーを追加し、データを重ね合わせて表示することもできます。追加したフィーチャレイヤーの作成者、作成日時、更新者、更新日時の自動記録の機能が有効になっている場合、ポップアップ内で確認が可能になりました。

番外編

位置情報を活用するための機能ではありませんが、サイトのテーマの色に合わせて、マップ パーツ内のボタンの色も変わるようになりました。サイトの見た目に統一性を持たせることができます。

参考:サイトの外観を変更する (Microsoft ヘルプ)

このように、Microsoft SharePoint の一般的な操作画面で ArcGIS for SharePoint の機能を使うことができます。位置情報を持つデータを SharePoint に格納している組織では、使い慣れた操作画面で ArcGIS for SharePoint をぜひ使ってみて下さい。

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