目次
はじめに
以前のブログ記事でお知らせしていたストーリー マップ (Classic) のリタイアに向けたスケジュールが一部変更になりました。ストーリー マップ (Classic) は、ArcGIS Online では 2026 年第 1 四半期にリタイアとなります。また、ArcGIS Enterprise では 11.0 のリリースにあわせて、すでにリタイアとなりました。
リタイア後は、ストーリー マップ (Classic) テンプレートが利用できなくなり、ストーリー マップ (Classic) で作成されたストーリーは以前の URL で表示できなくなります。Esri の最新のストーリーテリング機能を引き続き利用するには、ArcGIS StoryMaps への移行が必要です。
本ブログではストーリー マップ (Classic) のリタイアと ArcGIS StoryMaps への移行に関する情報をご紹介します。
ArcGIS Online でのリタイア
ArcGIS Online の ストーリー マップ (Classic) は 2026 年第 1 四半期にリタイアとなります。この日以降、ストーリー マップ (Classic) テンプレートは利用できません。また、メディア、マップ、アプリ リンクなどのコンテンツは ArcGIS Online に保持されますが、ストーリー マップ (Classic) で作成されたストーリーにこれまでの URL 経由でアクセスできなくなります。
米国 Esri 社では、最新の Web マッピング テクノロジーとストーリーテリング機能を引き続き活用するために、すべてのお客様に ArcGIS StoryMaps またはその他の ArcGIS アプリへの移行をおすすめしています。詳細は、以前のお知らせをご参照ください。
ArcGIS Enterprise でのリタイア
ArcGIS Enterprise のストーリー マップ (Classic) は、ArcGIS Enterprise 11.0 ですでにリタイアとなりました。ArcGIS Enterprise 10.9.1 以前のバージョンでのみアクセスできます。ArcGIS Enterprise でのリタイアの詳細については、「11.0 以降へのアップグレードに関する注意事項」をご参照ください。
ストーリー マップ (Classic) のリタイア理由
米国 Esri 社は 2012 年に最初のストーリーテリング テンプレートを導入し、その後、カスケード、ジャーナル、スワイプ、ツアーなどの様々なテンプレートが追加されてきました。しかし、これらのテンプレートは従来のテクノロジーを使用して構築されており、現在は開発終了バージョン サポートとなっています。
今後、Web テクノロジーやブラウザーが進化する中で、これらのテンプレートは新しい技術との互換性がなくなる可能性があります。
ストーリー マップ (Classic) テンプレートをリタイアとすることで、米国 Esri 社は最新技術で構築されたArcGIS StoryMaps の開発に注力できます。お客様は ArcGIS StoryMaps に移行することで、サポートやセキュリティ、新機能を引き続き利用でき、技術の進歩に伴ってストーリーをアクセス可能かつ機能的に保つことができます。
ArcGIS StoryMaps とは
ArcGIS StoryMaps は、2019 年にリリースされた対話的でダイナミックなストーリーを作成するための最新の統合プラットフォームです。ストーリー マップ (Classic) の機能を統合しながら、ブリーフィングを使用したスライド ベースのプレゼンテーションや、最新の Web マッピング ツールとの統合など、多くの拡張機能を導入しています。
今後の展開
米国 Esri 社は、最新のストーリーテリング機能に継続的にアクセスできるように、ArcGIS StoryMaps への移行をおすすめしています。 ストーリー マップ (Classic) から ArcGIS StoryMaps への移行に関する詳細はサポート FAQ をご参照ください。
※この記事は、米国 Esri 社のブログ「Classic Esri Story Maps Roadmap for Retirement」を参考に、ESRIジャパン株式会社にて翻訳、加筆した記事です。