ArcGIS GeoBIM が 2025 年 6 月 25 日 (日本時間 6 月 26 日) にアップデートされました。
今回のアップデートでは、新機能の追加や機能改良が行われています。ここでは、3 つの新機能の概要をご紹介します。
カスタム Web アプリに ArcGIS GeoBIM の機能を追加
ノーコードで柔軟な Web アプリを作成できる ArcGIS Experience Builder に追加された 3 つの新しいウィジェットは、一部の ArcGIS GeoBIM アプリの機能を使用できます。この新しいウィジェットを使用することで、設計データと組み合わせた Web アプリを、独自のプロジェクトや運用のニーズに合わせて、柔軟にカスタマイズすることができます。
3 つのウィジェットでは、以下の操作を行えます。
- ドキュメント エクスプローラー: プロジェクト ドキュメントとデータのフォルダー ツリーを簡単に探索
- ドキュメント ビューアー: リンクされた 3D モデルと 2D ドキュメントを表示、操作
- リンク エクスプローラー: Web マップやシーンのフィーチャにリンクするプロジェクト データを探索
JPG、PDF、DGN ファイルのサポート
ArcGIS GeoBIM ツールの構成の際に使用する [ドキュメント範囲の追加] ツールにおいて、JPG、PDF、DGN 形式がサポートされました。このサポートにより、図面だけでなく、現場写真やプロジェクトに関わる文書等も ArcGIS GeoBIM から参照でき Autodesk Construction Cloud (BIM360) との連携が強化されています。
ドキュメント モデルの追加 (ベータ版)
[ドキュメント モデルの追加 (ベータ版)] ツールが新しく追加されました。この機能により、ArcGIS GeoBIM ツールの構成の際に、Revit 等のドキュメント モデルを簡素化した 3D モデルに変換し、Web シーンと合わせて生成することができます。
これまでは別途 3D モデルを ArcGIS Online へアップロードし、自身で Web シーンを作成する必要がありましたが、このツールを使用することで ArcGIS GeoBIM 内で自動的に 3D モデルが追加された Web シーンを作成できます。簡素化した 3D モデルは、Autodesk Connection Cloud (BIM360) 内の Revit 等のドキュメントと直接リンクを維持しており、必要に応じて最新のモデルを確認できます。
さいごに
今回のアップデートで追加された機能を利用することで、利用ニーズに合わせたカスタム Web アプリの構築や ArcGIS GeoBIM プロジェクトの構成を効率的に行えます。ぜひ新機能を活用して ArcGIS GeoBIM アプリやカスタム Web アプリを作成してみてください。