マップ シリーズに関する記事の第 5 弾、最終回です。
これまでの記事はこちらです。
・その 1 「マップシリーズの設定」
・その 2 「概観図の作成」
・その 3 「二種類のマップを同時に切り替え」
・その 4 「Python で連続して画像に出力」
今回は、 ArcMap で設定したデータ ドリブン ページを ArcGIS Pro に引き継ぐ方法についてご紹介します。
ArcMap で作成したマップ ドキュメントを ArcGIS Pro にインポートするだけで簡単に引き継ぐことができます!
ステップ 1: ArcMap でデータ ドリブン ページを設定する
- ArcMap でデータ ドリブン ページの設定を行います。
今回は、関東地方の都県ごとに総人口に占める 15 歳未満の人口の割合を示すデータ ドリブン ページを作成しました。
出典: ArcGIS Stat Suite 平成 27 年国勢調査ArcMap でのデータ ドリブン ページの設定方法につきましては、ブログ記事「図郭ごとにマップを出力する方法」 をご参照ください。
サポートサイト内で公開している FAQ でも操作手順を紹介しています。
・指定した図郭単位での出力を行う方法 (データ ドリブン ページ) ※ログインが必要です。
ステップ 2: ArcMap で作成したマップをマップ ドキュメントとして保存する
作成したデータ ドリブン ページの設定を ArcGIS Pro にインポートするため、マップ ドキュメント (*.mxd) として保存します。
- ArcMap の [ファイル] メニュー → [名前を付けて保存] をクリックします。
ステップ 3: マップ ドキュメントを ArcGIS Pro にインポートする
これ以降の手順は、ArcGIS Pro にて行います。
- [挿入] タブ → [プロジェクト] グループ → [マップのインポート] をクリックします。
- [インポート] 画面で、手順 2 で保存したマップ ドキュメント (*.mxd) を指定します。
- [OK] をクリックすると、プロジェクトにマップ ドキュメントがインポートされ、レイアウトが表示されます。
レイアウトが表示されず、マップが表示された場合は、[カタログ] ウィンドウの [レイアウト] より対象のレイアウトを追加します。
・対象レイアウトを右クリック → [開く] をクリックします。
以上で ArcMap に設定したデータ ドリブン ページを ArcGIS Pro に引き継ぐことができました!
これまで 5 回にわたって ArcGIS Pro のマップ シリーズ機能に関する操作方法についてご紹介してきました。最後に ArcGIS Pro マップ シリーズの作成時に活用できる ArcGIS Pro 2.2 からの新機能をご紹介します。
オプション: ArcGIS Pro 2.2 からの新機能!
ArcGIS Pro 2.2 から格子線ラベルや目盛りをエッジ・角ごとにオン / オフできるようになりました!
例えば、他のマップと格子線ラベルが重なっている場合など、指定したエッジの格子線ラベルのみ非表示にすることで、より見やすいマップを作成することができます。
・[挿入] タブ → [マップ フレーム] グループ → [格子線] をクリックして、任意の格子線を追加します。
・[コンテンツ] ウィンドウで追加した格子線レイヤーを右クリック → [プロパティ] で開く [マップ格子線の書式設定] ウィンドウで設定します。
他にも ArcGIS Pro 2.2 から追加された便利な新機能 Top5 を以下のブログ記事で紹介しておりますのでぜひご覧ください。
ArcGIS Pro 2.2 で登場した便利な機能 Top5 !