厳しい冬は粘り強く残っているものの次第に春の匂いがしてきた3 月 3 日(木)から 4 日(金)にかけて、北海道函館市において「GIS Day in はこだて2022」が開催されました。昨年は新型コロナウイルス感染症流行の影響などもあり実施できなかったため2年ぶりの開催となりました。
今年は初日に「衛星やドローンを活用した モニタリングとデータ活用」を共通テーマとしたセミナー、2日目には北海道大学函館キャンパスにて「GIS ハンズオン講習会」が行われました。
セミナーでは、サケの稚魚の放流タイミングや諸条件を最適化するサポートとして衛星データを活用されている事例や、衛星を打ち上げるための宇宙港「北海道スペースポート」事業の意義やその衛星データの利活用からもたらされる多岐にわたる恩恵について、稚内地域の課題に対する実証実験において多種多様なドローンを活用した試行錯誤の内容などが紹介されました。ひとくちに衛星やドローンといっても様々な側面があると感じさせられる非常に興味深いセミナーでした。
今回のセミナーではオンラインでライブ配信も実施したハイブリット形式で開催されました。現地合わせ約200名弱(しかも半分近くは道外から!)の参加登録があるという非常に大規模なイベントとなり、改めて衛星やドローンデータ活用に対する注目の高さが伺えました。
2日目のGISハンズオン講習会では、講義やハンズオンを交えながら 受講者にArcGIS Pro とArcGIS Onlineの体験をしていただきました。ArcGIS Proの基本的な操作からレイアウト表示までの一連の流れのほか、ArcGIS Onlineでは、国土地理院で公開している過去の空中写真を閲覧するマップを作成したり、国土交通省が公表している3D都市モデル「PLATEAU」の利用体験を実施しました。
講習会後は業務や研究への活用方法についてご質問をいただく場面もあり、非常に有意義な会となったように思います。
今年も函館に限らず全国各地でGIS Dayが開催される予定です。ESRIジャパンではこうしたイベントを通じてこれからも皆さまのGIS利活用をサポートしていきます。(今後のイベント情報はこちらをご覧ください)