ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps 10.1 の新機能

BA

商圏分析・エリアマーケティング特化型 GIS ソリューションのクラウド型アプリケーションである ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps の最新バージョン 10.1 を 2022 年 3 月 23 日にリリースしました。

この記事では、ArcGIS Business Analyst Web App (以下「BA Web App」) をメインに追加された新機能をご紹介します。

インフォグラフィックス パネル「興味深いファクト」で解析エリアの特色を把握 (Advanced)

BA Web App Advanced では、チャートやテーブルなどの任意のパネルを選び、商圏レポート「インフォグラフィックス」をカスタマイズすることができます。本バージョンから、新たに「興味深いファクト」パネルを利用できるようになりました。

本パネルでは、解析エリアの人口特性が、市区町村などの標準的な行政区画の値と比較して大きく異なる場合、該当の統計情報を「興味深いファクト」として、インタラクティブなテーブル、もしくはワードクラウド形式でピックアップします。

たとえば、以下は、東京都庁を起点とした 1 km 圏の商圏に含まれる単身世帯の割合を、約 1,900 の市区町村と比較しています。商圏内の単身世帯は全世帯の約 7 割を占めており 、市区町村と比較しても上位 5 % に含まれ、「特に単身世帯が多い」という特色を持つことが分かります。

インフォグラフィックスの「近傍」パネルにグルーピング機能が追加 (Advanced)

インフォグラフィックスのカスタマイズ機能の一つである、商圏内に重なる目標物ポイントを集計できる「近傍」パネルに、グルーピング機能が追加されました。たとえば、競合店ポイントをカテゴリ (業種) 別に集計することができます。

空隙解析のワークフローが簡素化  (Advanced)

解析エリアと参照エリアの任意の業種の出店状況を比較し、出店ポテンシャルを把握することができる「空隙解析」機能のワークフローが簡素化されました。解析対象の競合店舗のポイントをリストとしてあらかじめ登録しておくことで、数クリックですぐに解析を実行することができます。

また、結果テーブルのレイアウトが改善されました。競合店舗までの距離や業種別の店舗数を簡単操作で確認することができます。

さらに、高度なビューを有効にすることで、解析エリアと参照エリア間の店舗数のギャップを把握したり、人口や世帯数などの変数を分母にしてギャップを正規化したりなど、より高度な分析を行うことができます。

その他の新機能やデータの更新については、新着情報ページをご覧ください。

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