はじめに
みなさん、ArcGIS StoryMaps で時系列データを扱えることを知っていますでしょうか?
今回のブログでは、時系列データを用いて福岡市東区の街の魅力にフォーカスした「福岡市東区のデータから見える人口増加と住みやすさ」というストーリー マップを用いて、ArcGIS StoryMaps で時系列を扱える機能とその活用例をご紹介します。
マップ動作を使った例
ArcGIS StoryMaps には、ストーリー中のマップや注釈をマップと共に表示できるサイドカーという機能があります。
そのサイドカー内の Web マップに付随できる特別なリンクまたはボタンにマップ動作という項目があります。
こちらを複数追加し、表示するレイヤーを選択することでレイヤーを切り替えることができ、時系列順に並んだデータを配置させることができます。
「福岡市東区のデータから見える人口増加と住みやすさ」のストーリー マップでは、東区の町や字で境界を分けたマップで人口増加推移を見ています。どの地域に人口が多いのか、また人口の多い地域も年代によって移り変わっている様子を読み取ることで、ただ表に人口の増え方を表すよりも面白く見ることができます。
スワイプを使った例
スワイプを使うと 2 つの地図 (ライブまたは静的) を並べて比較することができます。
こちらの機能は、マップを作成せずとも、時系列の異なった同じ場所の写真 2 枚を配置するだけでも簡単に比較することができます。
活用例では、2000 年と 2020 年の東区の総人口に対する 65 歳以上の割合を表したマップをスワイプを活用して、20 年間での高齢化がどのくらい進んでいるのかが一目でわかるようになっています。
航空写真を使った土地利用の変化を見る例
こちらは、1 つ目にご紹介したマップ動作の応用例になります。
マップ動作で配置する Web マップにあらかじめ、文字や航空写真を連動させ土地利用の変化を見ることができます。
この機能を利用することで、特定の土地利用の変化を時系列に沿って表示することができ、その土地で何が起こったかを一目で把握することができます。
活用例では、ArcGIS Pro のジオリファレンス機能を用いて配置した航空写真を年表のイベントとリンクさせて 、街の変化の様子を年代に沿って見ることに活用しています。
いかがでしたでしょうか。
このように、時系列データを活用していくことで、ストーリーに説得力が増し、没入度の高いストーリー マップを作成することができます。
ぜひ、ArcGIS StoryMaps を使ってやりたいことを形にし、全世界の人に共有してみてはいかがでしょうか?