ArcGIS Survey123 (2025 年 7 月アップデート) の新機能

アイキャッチ画像 (ArcGIS Survey123)

2025 年 7 月 1 日 (日本時間 2025 年 7 月 2 日) に行われたアップデートで、ArcGIS Survey123  (以下「Survey123」) のバージョン 3.23 がリリースされました。主な新機能と機能強化を本ブログでご紹介します。

Survey123 とは?

Survey123 は、現地調査の準備、実施、集計作業という 3 ステップをシンプルかつ直感的な操作で行うことができる GIS アプリケーションです。Survey123 を利用すると、洗練された調査票を Web ベースで簡単に作成できます。マルチ デバイスに対応しており、あらゆる端末・環境からデータ収集が可能です。また、収集されたデータはリアルタイムで集計され、シームレスに利用できます。

ESRIジャパンでは、Survey123 の簡単な利用ガイドとして、「Survey123 スタートアップ ガイド」を公開しています。こちらも是非合わせてお読みください。

Survey123 Web サイト

グリッド レイアウト

本機能はこれまで、Survey123 Connect で調査票を作成する場合のみサポートされていましたが、今回のアップデートから Survey123 Web デザイナーでも使用できるようになりました。さらに、今回のアップデートでは動的レイアウトと固定レイアウトの 2 つのレイアウト スタイルが追加されたほか、調査票の幅も設定できるようになりました。レイアウトのカスタマイズ性が向上し、それぞれの調査に最適なレイアウトを構成できます。

グリッド レイアウトを設定する手順は以下の通りです。

  1. 調査に[グループ] または [ページ] を追加します。
  2. [編集] タブの [表示設定] で [列数] とレイアウト スタイルを設定します。
  3. 追加した [グループ] または [ページ] に質問項目を追加します。
  4. [編集] で列数を指定し、任意の箇所に配置します。
  1. [プレビュー] を行い、必要に応じて [表示設定] タブで調査票の [幅] を調整します。

グリッド レイアウトを使用して質問を並べて表示することで、垂直スクロールを削減した整理された調査票を作成でき、現地調査の効率を向上させることが可能です。ぜひお試しください。

プレビュー版の Survey123 アシスタント・翻訳アシスタント

Survey123 アシスタントと Survey123 翻訳アシスタントが、ベータ版からプレビュー版に移行しました。プレビュー版は一定の安定性と信頼性が確保されており、本番環境で使用できますが、今後も改良や更新を行う可能性があります。

プレビュー版となった Survey123 アシスタントの詳細はこちらのブログ (英語) をご参照ください。また、プレビュー版についての詳細はこちらのサポート FAQ (英語) をご参照ください。

解析タブのテキスト表示の改善


[解析] ページでテキストの質問を表示する際、テキストが折り返して表示されるようになりました。回答に長い文章が含まれる場合の表示が改善し、読みやすくなりました。

対話的なマップ選択ツール

[データ] ページに、回答をフィルター表示するための選択ツールが追加されました。四角形やなげなわなど 6 つのツールで選択でき、地図上で任意の結果を絞り込んで確認できます。

自分が送信できる調査

Survey123 Web サイトのホーム画面で [自分が送信できる調査] をフィルター表示できるようになりました。自身に共有されたコンテンツを探しやすくなり、調査者の作業効率が向上しました。

Survey123 Connect

翻訳の生成 (プレビュー版)


Survey123 Connect でも翻訳アシスタントを使用した翻訳の生成 (プレビュー版) が利用できるようになりました。Survey123 Web サイトで使用場合と同様に ArcGIS Online 組織サイトと Survey123 組織サイトそれぞれで AI アシスタント機能が有効化されている必要があります。詳細はヘルプ「翻訳を生成する」をご参照ください。


Survey123 の新機能の詳細はブログ (英語) をご参照ください。

関連資料

フォローする