ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 3.10 をリリースしました。今回のバージョンアップでは、OAuth 認証機能のサポートが新しく追加されたほか、ポップアップのテーマやラベル レイヤの正式サポートなどの機能が拡張されました。以下では、本バージョンにおける新機能、拡張機能の一部をご紹介します。
OAuth 認証機能のサポート
OAuth 認証はユーザとサービス プロバイダの間の秘密情報(パスワードなど)をアプリケーションに渡すことなく権限を委譲することのできる認証機能です。
本バージョンでは新たに OAuthInfo クラス(esri/arcgis/OAuthInfo)が追加され、ArcGIS Online 組織サイトなどの ArcGIS ポータル サイトへのアクセスに OAuth 認証を簡単に利用することができるようになりました。
新しいポップアップのテーマ
新たに白と黒のシンプルなデザインがポップアップのテーマに追加されました。デザインの幅が広がり、アプリケーションに合わせたテーマを選べます。
ラベル レイヤの正式サポート
バージョン 3.8 にてベータ版としてリリースされたラベル レイヤ(esri/layers/LabelLayer)が本バージョンにおいて正式リリースされました。
ラベルは属性値をもとにフィーチャの名前や説明を作成し、地図上に表示します。ラベル レイヤを使用することで、フィーチャ レイヤのデータ ソースからラベル情報を取得してラベルを表示することが可能になります。
その他の機能拡張/仕様変更
・ポップアップテンプレート(esri/dijit/PopupTemplate):リレーションシップで関連付けられたテーブルあるいはレイヤが持つフィールド情報の表示に対応しました。
・計測ウィジェット(esri/dijit/Measurement):デザインが刷新されました。シンプルなアイコンとグレーの塗りつぶしにより、選択位置・範囲が認識しやすくなりました。
・属性編集ウィジェット(esri/dijit/AttributeInspector):時間フィールドを含むレイヤの属性値を編集する際に、日付とともに時刻も編集可能になりました。
その他の更新情報や新機能については、ArcGIS for Developers の ArcGIS API for JavaScript 新機能(英語ページ)をご参照ください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript:http://www.esrij.com/products/arcgis/developer/arcgis-web-mapping/arcgis-api-for-javascript/
Esri 社(米国)Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript:https://developers.arcgis.com/en/javascript/