ArcGIS で SQL Server 2014 を使ってみよう

みなさんは SQL Server を使用したことはありますか?

ArcGIS では、SQL Server にエンタープライズ ジオデータベースを構築して、格納したフィーチャクラスを複数のユーザーで同時に編集するなどの操作を行うことができます。最新の SQL Server 2014 は、ArcGIS 10.3 および ArcGIS 10.2.1 と ArcGIS 10.2.2 で使用することができます。

ところで、エンタープライズ ジオデータベースを構築しない場合でも、SQL Server のデータベースに ArcGIS から接続して、ユーザーを管理し、フィーチャクラスを作成して、ArcGIS for Server のサービスとして公開するなどの操作が可能であることをご存知でしたか?今回は、SQL Server を例にジオデータベースを構築していないデータベースで可能な操作を 5 つピックアップしてご紹介します。

※以下で紹介する内容は、動作環境ページに記載されている SQL Server 以外の DBMS でも実施できます。また、SQL Server のエディションの違いによる機能の差もありませんが、無償の SQL Server 2014 Express は ArcGIS 10.3 でのみサポートされます。

ArcMap から SQL Server 2014 のデータベースに接続

各 ArcGIS 製品から SQL Server のデータベースに接続する前に、ArcGIS を使用する環境に SQL Server Native Client をインストールしてください。SQL Server Native Client は、弊社サポートサイトからダウンロードすることが可能です。

注 意:ArcGIS 10.2.1 および ArcGIS 10.2.2 では、Microsoft ODBC Driver 11 for SQL Server がサポートされませんので、SQL Server 2012 Native Client を使用してください。

ArcGIS for Desktop から SQL Server のデータベースに接続するには、エンタープライズ ジオデータベースと同様にカタログ ウィンドウの [Database Connections] から接続ファイル (*.sde) を作成します。格納されているデータの参照は、ArcGIS for Desktop Basic でも可能です。

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  詳しい接続方法は、ArcGIS から SQL Server への接続をご参照ください。

ユーザー管理

ArcGIS を使用して、フィーチャクラスを格納するユーザーの作成やオブジェクト権限を設定するなどの管理機能を使用できます。ArcGIS 上でユーザーを作成すると、データの作成に必要な権限が自動的に付与されますので、一つ一つ権限を設定する手間が省けます。また、ArcGIS から SQL Server のデータベースのデータを使用する場合、ユーザー名とスキーマ名が一致している必要がありますが、ArcGIS からユーザーを作成するとその設定も自動に行われます。

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フィーチャクラスを格納

接続したデータベースには、ジオデータベースと同様に新規作成やインポートでフィーチャクラスやテーブルを格納することが可能です。今回は、室蘭市が公開している「むろらんオープンデータライブラリ」 からダウンロードした AED のデータ(シェープファイル)を [フィーチャクラス → フィーチャクラス] ジオプロセシング ツールを使用してインポートします。インポートするフィールドの変更や追加、削除も可能です。ただし、インポートするフィーチャクラスに DBMS でサポートされていない文字が含まれている場合、インポートに失敗する場合がありますのでご注意ください。

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 他にもコピーと貼り付けでジオデータベースのデータをデータベースにインポートすることも可能ですが、データベースにインポートできるのはシンプルなデータのみです。アタッチメントやジオメトリックネットワークなどが設定されている場合はインポートできません。

マップに追加

シェー プファイルなどの他のコンテンツと同様に、データベースに格納したフィーチャクラスをカタログウィンドウからマップにドラッグ & ドロップで追加することが可能です。追加されたレイヤに対しては、他のレイヤと同様にシンボルやラベルの設定、検索などを実行できます。

Blog_img4 フィーチャサービスとして公開

ArcGIS for Server Standard 以上のライセンスをお持ちの場合、データベースに格納されたデータを使用して編集可能なフィーチャ サービスを公開できます。ArcGIS for Desktop では、ジオデータベースが構築されていないデータベースのデータを編集することはできませんが、この方法であればジオデータベースを構築せずに ArcGIS で編集を行うことが可能です。
※ArcGIS for Server Basic の場合は、参照専用のフィーチャ サービスを公開できます。

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フィーチャサービスの公開につきましては、以下のヘルプに詳しい方法が記載されています。

サービスの公開方法

今回ご紹介した機能ですが、基本的に ArcGIS for Desktop Standard 以上のライセンスが必要です(ArcGIS for Desktop Basic では参照のみがサポートされます)。

SQL Server 2014 だけではなく、皆さんが普段使用されている DBMS のデータを地図上で利用してみませんか?