電子地形図と数値地図(地図画像)の違いとは?

国土地理院が発行している電子地形図と数値地図(地図画像)をご存知でしょうか?ArcGIS Desktop でも利用することができる便利な画像で、オンラインで 1 図郭単位で購入することもできます。これらは ArcGIS for Desktop のアドイン ツールで利用できますが、ファイルに適したツールをご利用いただくため、縮尺 25000 のデータについてそれぞれの特徴の違いと見分け方についてご紹介します。

データの特徴の違い地図センター HP より抜粋)

電子地形図25000

電子国土基本図(地図情報)を元にした地図画像データです。購入者が、欲しい場所を欲しい大きさで自由に切り取ったり、地物の表現を選択したりすること(オンデマンド)ができ、1 画像から購入することができます。電子国土基本図(地図情報)の更新に合わせ更新されます。01

数値地図25000(地図画像)

2 万 5 千分の 1 の地形図を、スキャナーを用いて数値化した画像データです。フォーマットは TIFF 形式で、1 図葉単位で購入することができます。近年は更新されていません。02

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見分け方

最大の違いは電子地形図にはワールド ファイルが付属していることです。ワールド ファイルがあるので、幾何補正をすることなく投影法を定義するだけで ArcMap 上に表示することができます。ワールド ファイルは TIFF・JPEG ファイルと同じ場所に拡張子 *.tfw または *.jgw のファイルが提供されています。
数値地図画像では TIFF ファイルと管理ファイル(*.CSV)のみが提供されています。

またオンラインで購入したデータのそれぞれのファイル名が異なっています。

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変換ツール

ArcMap で幾何補正し、整飾を切り取ったりラスター カタログを作成したりすることができるツールを Esri 製品サポート サイトで提供しています(Esri 製品サポートページへのログインが必要です)。

※TIFF、JPEG ファイルの定形図郭版のみ対応
※電子地形図 20 万には対応していません

各ツールの詳細は「ArcGIS for Desktopの対応データと変換ツール(ラスター・Web 編)」でも紹介していますのでご覧ください。

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