現在 ArcGISブログでは、ユーザー様のリクエストを受けて追加された便利な ArcGIS Pro の機能をご紹介しています。前回は「シンボル編」で、シンボルにまつわる主な機能を解説しました。
今回は、ジオプロセシング ツールの中で、ユーザー様のご要望で追加されたものやオプションを中心に紹介していきます。
本当に ArcGIS Pro に追加されたツールはとても多く、これまで多くの記事で紹介してきました。この記事の末にある「■関連リンク」にそのリンクを用意しましたので、しっかりご確認ください !
xlsx 形式で Excel が出力できるように!
属性テーブルの内容を Excel 形式で出力するには [テーブル→Excel] ツールを使用しますが、ArcGIS Pro では直接 xlsx 形式で出力ができます。
GeoJSON 形式の入出力も直接できるように!
GeoJSON ファイルからフィーチャを作成する (逆にフィーチャから GeoJSON を生成する) ニーズも近年高まりつつありますが、ArcGIS Pro では [JSON →フィーチャ] と [フィーチャ→ JSON] ツールを使用することで簡単に行えます。
既存のフィーチャから GeoJSON ファイルを生成する場合は、[フィーチャ→JSON] ツールの [GeoJSON に出力] パラメーターにチェックを入れます。
属性検索や空間検索の入力に、レイヤーだけでなくデータの指定が可能に!
ArcMap において、[属性検索] と [空間検索] の両ツールでは、レイヤーのみを入力データとして指定することができました。ArcGIS Pro ではレイヤーのみならず、レイヤーのデータソース (フィーチャクラス) を指定することができます。
したがって、あらかじめフィーチャクラスをマップに追加して、追加されたレイヤーを入力に指定する手間を省略することができます。
なお、フィーチャクラスを入力データとして指定した場合、検索結果は新規のレイヤーとして作成されます。そのレイヤーでは、条件に合致したフィーチャが選択状態になります。
等高線 (コンター) をポリゴンとして作成することが可能に!
Spatial Analyst などのエクステンションで実行できる [コンター] ツールでは、等高線のラインだけでなく、ポリゴンを作成することができます。
そのポリゴンは [コンターの最大値 (ContourMax)] 、[コンターの最小値 (ContourMin)] というフィールドを保持しています。コンターをポリゴンとして作成することによりコンターごとの塗りつぶしの設定が可能となります。また、面積値を利用した解析処理が簡単に行えます。
今回は、ユーザー様の声を反映して追加された ArcGIS Pro のジオプロセシング ツールや便利なパラメーターをいくつかご紹介いたしました。ジオプロセシングは ModelBuilder やプログラミングでも使用できるので、ますます ArcGIS の活用シーンが広がりますね ! ArcGIS Pro では ModelBuilder 自体にも機能追加が行われ続けているため、ますます便利になっていくでしょう。
進化を遂げていく ArcGIS Pro を、皆様の業務にお役立ていただければ幸いです。
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