【WhereNext】JLL 数千人の従業員にロケーション・インテリジェンスを提供

熾烈な競争が繰り広げられている20兆ドル規模の商業用不動産 (CRE) 業界において、経営陣は顧客の変化するニーズに応えるための継続的なイノベーションを求めています。

不動産仲介企業である JLL は、データに対する革新的なアプローチにより、Fortune  200 に名を連ねる企業に対して、進化する経済における新たな顧客の需要に対応しています。今日、JLL はオフィススペースの賃貸だけでなく、Department of Energy (米国エネルギー省) の太陽光発電設備に関するアドバイスや、Bay Area Rapid Transit (ベイエリア高速鉄道) と提携したコミュニティ指向の本社ビル建設にも積極的に取り組んでいます。

様々な業種の顧客の不動産ニーズに応えるには、世界中の特定のロケーションにおけるビジネスの優位性を鋭敏に認識する必要があります。この洞察を顧客に提供するため、JLL の専門家は、深い業界経験、豊富な位置情報、地理情報システム (GIS) を活用しています。

JLLにおける GIS の専門知識とアクセシビリティの融合

JLL のリース代理店、ブローカー、アナリスト、評価チーム、技術専門家等がセルフサービス GIS を使用して、データリッチなマップを顧客向け資料や分析に組み込んでいます。たとえば、不動産仲介業者のコーディネーターは、関心エリアの人口統計レイヤーを使用して、建物ツアー用のリッチなマップを簡単に作成することができます。

JLL のフルサービス GIS チームは、実践的なアドバイザーとして機能し、ブローカーが位置情報を活用して顧客にサービスを提供できるよう支援しています。JLL の GIS ディレクターであるシャノン・ハップが統括するこのチームは、2022 年に 60 以上の市場で 1,500 人以上の関係者をサポートしました。

マップは顧客のデータに基づく意思決定を支援

ハップ氏は 2013 年に、同社のセルフサービスを担当するグローバル GIS マネージャーのタイラー・バラス氏は 2016 年に同社に加わりましたが、GIS を包括的に同社の業務に統合する動きはここ数年で加速しています。

「私たちの顧客は、JLL だけでなく業界の誰もが、不動産に関して行う提案を裏付けるデータを提供することを期待しています」とハップ氏は語ります。

スマート マップ (ユーザーが操作可能な動的マップ) は、複雑なデータを魅力的で理解しやすい形式で表示することで、企業戦略を形成する強力な手段となり得ます。

「私たちの顧客の多くは、意思決定を支えたいと考えますが、スプレッドシートで何百万行ものデータを調べたいわけではありません。GIS はデータをビジュアライズする素晴らしい手段です。」とハップ氏は語ります。

JLL が成功に向けて GIS チームを構築する方法

ハップ氏は、JLL のリサーチ部門で GIS アナリストを統括しており、ブローカーの顧客プロジェクトやビジネス開発をサポートしています。アナリストの中には、ロサンゼルスやニューヨークなどの主要市場を専門に担当する者もいます。また、ノースカロライナ州シャーロットのような小規模市場において、GIS 専任者を必要としないブローカーからのリクエストに対応するクイックレスポンス・ユニットである「ハブチーム」として活動するアナリストもいます。

ブローカーのリクエストは、たとえば e コマースのブームへの対応など、変化し続ける CRE の状況を反映しています。工業用地の顧客に対する詳細なアクセシビリティ調査のニーズも高まっています。複合一貫輸送施設、鉄道路線、高速道路へのアクセシビリティを示すスマートマップは、企業の立地選定プロセスに力を与え、輸送コストの削減と出荷の最適化を可能にします。

ハップ氏のチームは、顧客のリクエストの行間を読み、顧客が考えもしなかった洞察を提供することが多くあります。「私のチームには、コンピュータでマップを作るだけでなく、真のアドバイザーであってほしい。データ ビジュアライゼーションが何を示しているのかについて、彼らに語ってもらいたいのです」とハップ氏は語ります。

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