Map Viewer Classic は 2026 年第 1 四半期にリタイアし、ArcGIS Online から削除される予定です。本ブログでは、リタイア計画に関する情報と、ワークフローの移行に関するリソースをご紹介します。
主な予定スケジュールは次のとおりです。
ArcGIS Enterprise: ArcGIS Enterprise 11.5 が Map Viewer Classic が含まれる最後のバージョンです。ArcGIS Enterprise のライフサイクルをご参照ください。
ArcGIS Online: 2025 年第 1 四半期以降、新しい組織、トライアル、個人向けアカウントのユーザーは、アイテム ページ、アプリ ランチャー、ArcGIS Online のギャラリーやコンテンツなどの他のページから Map Viewer Classic でコンテンツを開くことができなくなっています。既存の組織では、2026 年第 1 四半期の ArcGIS Online のアップデート以降、Map Viewer Classic は利用できなくなります。
目次
Map Viewer Classic の非推奨とは何を意味しますか?いつ非推奨になりましたか?
Map Viewer Classic は 2023 年第 2 四半期から非推奨となっています。以降、Map Viewer Classic に新機能は追加されておらず、メンテナンス修正のみが行われています。Map Viewer Classic の非推奨からリタイアまでのマイルストーンは、以下のタイムラインをご参照ください。
- 2023 年第 2 四半期
- ArcGIS Online および ArGIS Enterprise の Map Viewer Classic が非推奨
- 2025 年第 1 四半期
- 新組織サイトおよび個人向けアカウントで Map Viewer Classic の利用不可
- 2025 年第 2 四半期 ~ 第 3 四半期
- ArcGIS Enterprise 11.5 リリース (Map Viewer Classic が含まれる最後のバージョン)
- 2026 年第 1 四半期
- Map Viewer Classic のリタイア、および ArcGIS Online から削除
- ArcGIS Online の ArcGIS Web AppBuilder、構成可能なアプリ、ストーリー マップ (Classic) がリタイア
なぜ Map Viewer Classic はリタイアするのですか?
Map Viewer Classic は 2024 年 7 月にリタイアした ArcGIS API for JavaScript のバージョン 3.x に基づいて構築されています。ArcGIS Maps SDK for JavaScript 4.x に基づいて構築された Map Viewer は、高速なクライアント側のパフォーマンスやインタラクティブ性の向上 (即時フィルターなど)、これまで以上に高い柔軟性を備えた最新のデザインが特徴です。さらに、Map Viewer では、スマート マッピング機能や改善されたカスタム オプションなどの新しいツールと機能を利用でき、マッピング機能全般が強化されています。
リタイア日には何が起こりますか?リタイア日以降にマップにアクセスできますか?
2025 年第 1 四半期から、新しい組織、トライアル、個人向けアカウントのユーザーは、アイテム ページ、アプリ ランチャー、ArcGIS Online のギャラリーやコンテンツなどの他のページから Map Viewer Classic でコンテンツを開くことができなくなっています。また、これらのアカウントのユーザーは、Map Viewer Classic をメインのマップ ビューアーとして選択することもできません。2026 年第 1 四半期のリタイア時には、Esri 社は Map Viewer Classic のソフトウェア サポートおよびテクニカル サポートを終了します。Map Viewer Classic でマップを作成することはできなくなり、過去に Map Viewer Classic で保存したマップは自動的に Map Viewer からアクセスできるようになります。
Map Viewer Classic を使用して作成したアプリはどうなりますか?リタイア後も引き続き利用できますか?
Map Viewer Classic のリタイアに先立ち、ArcGIS Web AppBuilder アプリに保存されているものなど、現在 Map Viewer Classic を使用しているワークフローを特定し、Map Viewer や ArcGIS Experience Builder、ArcGIS Instant Apps、ArcGIS StoryMaps、ArcGIS Dashboards などの他の代替アプリを積極的に検討する必要があります。Map Viewer Classic と各アプリがどのように連携するかについては、各アプリのドキュメントをご参照ください。
Map Viewer ではどのようなワークフローがサポートされていますか?
Map Viewer は年 3 回更新され、新機能の実装や機能強化が行われます。最近では、以下のような強化が行われました。
- マップにスケッチを追加
- フィーチャ テンプレートの利用と管理
- データ駆動型のチャートを作成
- 集約によるマップのスタイル
- SQL と Arcade を使用したフィールド演算
- ModelBuilder (ベータ版) を使用したワークフローの効率化
- マップの埋め込みと印刷レイアウトのカスタマイズ
Map Viewer に移行するにはどうしたらいいですか?
Map Viewer Classic で作成された Web マップは、自動的に Map Viewer でサポートされます。コンテンツの探索やマップの作成に関する詳細は、ArcGIS Online の Map Viewer のヘルプや ArcGIS Enterprise の Map Viewer のヘルプ、および以下の追加リソースをご参照ください。
- Map Viewer を使い始めるためのヒント: Mapping Basic (動画)
- マップの作成について詳しく学ぶためのチュートリアル: 健康状態に対処するポリシー マップの作成
- 最新の GIS 地図作成の利点を示すシリーズ: 対話型のマップとアプリの力
移行に向けたサポート
ワークフローの移行に関してご質問やサポートが必要な場合は、My Esri からお問い合わせください。
(注: この記事は米国 Esri 社のブログ「Map Viewer Classic Roadmap for Retirement」を参考に、ESRIジャパン株式会社にて翻訳、加筆した記事です。)