ArcGIS Excalibur 2.3 の新機能

本日は、ArcGIS Enterprise 10.9.1 に対応した ArcGIS Excalibur の最新バージョン 2.3 の新機能についてご紹介します。
ArcGIS Excalibur は ArcGIS Image Server を活用した画像分析 Web アプリケーションです。2021年11月に米国リリースされた最新バージョンにはジオエンリッチメント機能、画像のエクスポート、画像の変化検出機能が追加されています。

ジオエンリッチメント機能

ArcGIS Excalibur の機能である画像観測プロジェクトは、画像ベースのタスクを 1 つの場所で完結するために、ユーザーが作業しやすい効率的な方法を提供しています。新しいバージョンでは、ジオエンリッチメント機能が追加されました。ジオエンリッチメントの定義を構成した観測レイヤーは、関連するコンテキスト レイヤーから既存の観測レイヤーに情報を自動的に追加することができます。

例えば、航空機の観測レイヤーを使用して、ある飛行場での航空機情報を収集します。その際に、飛行場の名前フィールドをジオエンリッチメントの定義に設定しておくことで、自動的に航空機の観測レイヤーに飛行場の名前が入力されます。これによりユーザー操作が簡易になり、コピー & ペーストエラーの防止にもなります。

ジオエンリッチメント

画像のエクスポート機能

ArcGIS Excalibur では画像検索や分析を行った結果を共有するための機能があります。画像のスナップショット機能は、マップに表示されている画像から指定した範囲のスナップショットを作成、保存することができます。さらに、イメージ サービスがダウンロード可能であれば、重なるエリアのソース画像をダウンロードすることもできます。レポートにはスナップショットを利用し、画像メタデータ情報を含む利用が必要な場合にはダウンロード機能を利用することができます。

画像のエクスポート

画像の変化検出機能

2 つの画像間の変化を比較するにはいくつかの手順が必要になります。新しい変化検出ツールは、複数のラスター関数を使用して、画像メタデータテーブルで選択された 2 つの画像間でピクセルベースの自動比較を実行することができます。変化検出した結果は、画像レポートを使用して共有することができます。

例えば、河川敷で発生した火災の被害範囲の調査を行うために、火災発生前後の画像を使用して焼失したエリアを検出することができます。

画像の変化検出

その他にも JSON ファイルを使用した画像観測プロジェクトの作成や観測レイヤーのシステムフィールドの設定に対応した機能が追加されています。
詳細は、ArcGIS Excalibur 新機能をご参照ください。

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