ArcGIS Pro 2.8 新機能: IFC フォーマットのサポート

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2021 年 6 月 30 日に ArcGIS Pro 2.8 をリリースしました。

今回は ArcGIS Pro が BIM ファイル ワークスペースとして新たにサポートした IFC フォーマットについてご紹介します。

IFC とは
IFC (*.ifc) とは Industry Foundation Classes の略で、BuildingSMART という国際的な団体によって策定・管理されています。主に建築業界で扱われており、BIM/CIM データを交換するための標準フォーマットとして汎用性が高いという特徴があります。Revit、Civil 3D、ArchiCAD、Vectorworks など様々な 3D ソフトから書き出すことが可能で、データの互換性のない、異なるアプリケーション間で、オブジェクトをやり取りすることが可能となります。ArcGIS Pro 2.8 が IFC に対応したことによって、連携することができる BIM/CIM (CAD) ソフトが事実上増えたということになります。

IFC をシーンに追加
ArcGIS Pro 2.8 がサポートしている IFC のバージョンは、IFC 2×3 と IFC4となっています (ベータ版などのテスト版のソフトから書き出された IFC は非対応)。他の BIM または CAD データを利用する場合と同様に、[カタログ] ウィンドウから IFC を追加することが可能です。

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もしオートデスク社が提供しているクラウドサービス BIM 360 をご利用であれば、[挿入] タブの [接続] から BIM360 経由で、IFC を ArcGIS Pro に直接追加をすることもできます。この BIM360 の接続を行う詳しい手順に関しては、以下をご参照下さい。

How to: Add ArcGIS Pro app to Autodesk BIM 360

また IFC を「ビルディング シーン レイヤー」として変換し、ArcGIS Online で共有することも可能です。

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ArcGIS Pro で利用するには IFC (*.ifc) と Revit (*.rvt) のどちらが良いか?

オートデスク社の Revit をお使いの方で、ArcGIS Pro に読み込む際は、IFC と Revit のどちらのフォーマットが良いのかという疑問をお持ちの方もいるかもしれません。 CAD のネイティブ フォーマットから標準 フォーマットに変換することによって、データの欠落や破損が生じてしまう CAD 変換特有の問題を考慮すると、Revit のユーザーであれば IFC フォーマットではなく Revit フォーマットのままで、ArcGIS Pro にインポートすることを推奨します。

この他にも ArcGIS Pro 2.8 では新しい機能の追加や既存機能の改善がされていますので、Web ヘルプをご参照下さい。

次回の ArcGIS Pro 2.8 の新機能ブログでは、解析ツールについてご紹介します。

また、8 月 4 日 (水) に「ArcGIS Pro 2.8 新機能ハイライト ~ArcGIS 活用ウェビナー~」を開催します。新機能についてデモンストレーションを交えてご紹介しますので、お申し込みの上、是非ご参加ください。

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