ArcGISデータコレクション プレミアムシリーズ2011 道路網のご紹介

今回は大変ご好評をいただいている「ArcGIS データコレクション プレミアムシリーズ 道路網」をご紹介します。

道路網は、ArcGIS Network Analyst エクステンションですぐに解析が行える、構築済みの道路ネットワークデータセットです!

道路網データは、

右左折禁止や一方通行などの交通規制情報を有しており、詳細かつ現実の交通法規に即した解析結果が得られます。

道路・交差点間の接続性、幹線道路/一般道路/生活道路などの階層構造をあらかじめ設定しており、解析結果を速く・効率よく算出します。

交通手段別(自動車、自転車、徒歩)に所要時間をチューニングしており、それぞれに適切なルートを算出します。

ルート案内に使用するための属性情報が設定されており、詳しいルート案内(例:通過する道路ごとの所要時間や距離)を表示します。

ArcGIS で道路ネットワーク解析をするためにはジオデータベース形式の道路ネットワークデータセットが必要ですが、それを自分で作成する場合、データを揃えてネットワークを構築して…といった、時間と労力のかかる作業を行わなければなりません。
しかし、本製品があればお持ちの ArcGIS ですぐに道路ネットワーク解析を行うことができ、ご自分でネットワークをゼロから構築する手間を削減することができます!!

なお、サーバ製品のエクステンションである ArcGIS Server Network Extension、 開発者向けの ArcGIS Engine Runtime Network Extension でもご利用いただけます。

ここでは「道路網」と Network Analyst の機能を使った代表的な解析例をご紹介します。

<ルート解析>

複数の目的地(ストップ)を経由するルートを解析したい…。そのようなときは ≪ルート解析≫ 機能を使います。交通規制情報に従い、所要時間を考慮して計算された適切なルート解析の結果を得ることができます。下の図のように通過できない区域(赤の斜線部分)を設定すると、その区域を避けた場合の適切なルートを計算します。

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<配車ルート解析>

トラック3台で複数の訪問先に荷物を配達する場合、どんなルートで配達すれば最小コストで回れるのか解析したい…。そのようなときに使用すると便利なのが ≪配車ルート解析≫ です。作業開始時刻、作業の最大所要時間、トラックの台数などの詳細な設定が可能であり、それらに応じた解析結果が得られます。

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トラック3台で複数の訪問先へ配達するときのルートを表示しています。


<到達圏解析>

交通手段別(自動車、自転車、徒歩)に所要時間をチューニングしていますので、≪到達圏解析≫ では、ある地点 (施設) から一定時間または距離内で到達できる範囲を、交通手段ごとに作成できます。

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ある施設から自動車で移動した場合の5分、10分、15分圏域を表示しています。

さらに、2011 年版には高速に解析が可能なディゾルブ版ネットワークデータを新たに収録し、作業の能率アップを実現しました。

道路網ネットワークデータは運輸業、小売業、教育機関など幅広い業界で役立つデータ製品です。
ぜひご利用ください。

■関連リンク
道路網の紹介ページ

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