Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)バージョン 2.5 をリリースしました!

Web AppBuilder for ArcGIS

Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)の最新バージョン 2.5 をリリースしました。今回のバージョンでは、2017 年 6 月に行われた ArcGIS Online 版のアップデートと同様の機能追加・向上が行われています。

本記事では、バージョン 2.5 における新機能、機能拡張の一部をご紹介します。

Web AppBuilder for ArcGIS (Developer Edition)

新しいウィジェット/テーマの追加

・ベースマップ ギャラリー ウィジェット(3D)
ベースマップをギャラリー形式で表示する、ベースマップ ギャラリー ウィジェットが 3D マップでも利用可能になりました。ギャラリーからベースマップを選択することで、アプリのベースマップを簡単に切り替えられ、道路地図や衛星画像など複数のベースマップを見ながら地点の状況を確認することができます。

ベースマップ ギャラリー ウィジェット(3D)

・座標変換ウィジェット
マップ上でクリック、またはテキストボックスに入力した地点の座標を UTM などさまざまな座標系に変換します。座標値を複数の座標系で確認したい時に便利です。

座標変換ウィジェット

・グリッド オーバーレイ ウィジェット
MGRS グリッドをクライアント側で描画することができます。MGRS グリッドは UTM グリッドとも呼ばれ、災害時などに住所のない場所を特定する場合や、広域の場所を特定する場合に自治体や防衛分野、海外で幅広く利用されています。このウィジェットを使用すると MGRS グリッド データを用意することなく、簡単にグリッドをマップに重ねて表示することが可能です。

グリッド オーバーレイ ウィジェット

・スクリーニング ウィジェット
指定したエリア内に含まれる、対象レイヤーのフィーチャの値や面積、長さをレポートとして出力します。たとえば、自然保護区などの環境に関連するデータを用意し、スクリーニング ウィジェットで解析を行い、都市開発が環境に与える影響を分析することが可能です。また、レポートは印刷できるほか、CSV ファイルやファイル ジオデータベース、シェープファイルとして他のユーザーと共有することができます。

スクリーニング ウィジェット

・適合性モデラー ウィジェット
すでにウィジェットに用意されているデータの中から標高や傾斜、人口などのレイヤーを選択し、それぞれのレイヤーに重み付けして解析を実行します。また、ユーザーがデータを追加して解析を実行することも可能です。指定した条件を満たすエリアを解析結果から特定することができ、解析結果とお手持ちのデータを重ねることで適地選定などの意思決定に役立てることができます。

適合性モデラー ウィジェット

・ダッシュボード テーマの追加
ダッシュボード テーマはパネルを常に表示させておくことができるため、さまざまな情報を一目で確認し、状況を把握するのに役立ちます。

ダッシュボード テーマの追加

SDK の機能拡張

主な機能拡張は以下の通りです。

SnapShot クラスの追加
グラフィックの配列からフィーチャ コレクション レイヤーを作成し、コンテンツに保存することができます。

データ ソースの導入
アプリ レベルでデータを共有するデータ ソースが導入されました。データ ソースはビルダーから設定できるほか、ウィジェットから作成することも可能です。ウィジェットで作成されたデータソースを更新することで、ウィジェット間のデータ共有方法として利用できます。

その他の更新情報や新機能については、ArcGIS for Developers の Web AppBuilder for ArcGIS (Developer Edition) 新機能(英語ページ)をご参照ください。

■関連リンク

ESRIジャパン Web サイト
Web AppBuilder for ArcGIS (Developer Edition)

Esri 社(米国)Web サイト
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