20 世紀前半には多くの絵葉書が発行されました。当時の絵葉書は世の中の様々な出来事を題材とし、メディアとしての役割も果たしていました。本ブログで紹介する 20 世紀前半の絵葉書コレクションは京都大学地理学教室で長らく保管されていたもので約 1600 枚あります。地図を通して本コレクションをより多くの人に知ってもらうため、京都大学地理学教室が画像データを提供し、ESRIジャパンがクラウドサービスを提供することにより、Web アプリケーションとして公開することにしました。以下の画像をクリックするとマップを閲覧できます。トップページは京都大学文学部陳列館(1914 年の建築)の写真を絵葉書のデジタルデータを用いてコラージュしました。
これらの多くは日本国内の名所旧跡の絵葉書ですが、自然景観や生活風景などを伝えるもの、火山噴火など自然災害の様子を生々しく伝えるものもあり、貴重な画像資料です。下の画像はその中の 1 枚ですが、福岡市の東中州付近の当時の様子がよく分かります。
ESRIジャパンで書誌情報と画像を参考に 1600 枚全ての絵葉書に位置情報を付与し、登録しました。Web アプリケーションを作成するにあたり、ストーリーマップのクラウドソーステンプレート(現在ベータ版)を使用しました。このアプリケーションでは表示されている地図の範囲に含まれる位置にある絵葉書のサムネイルの一覧が表示されます。地図を操作することでどんな絵葉書があるかインタラクティブに知ることができます。写真をクリックすると大きなサイズの画像と書誌情報が表示されます。みなさんもぜひ地図を通してさまざまな絵葉書をご覧いただき、20 世紀前半にタイムスリップしてみてください!
絵葉書のデジタルデータを提供いただいた京都大学大学院文学研究科地理学専修の田中和子教授、また、作業に協力いただいた川口マヌエル氏、田中建史朗氏、上田陽平氏、田村昴佑氏、中村文彦氏、濱田彩花氏、赤塚康平氏、大井凌也氏、藤井 黎氏、疋田菜光氏(京都大学学生、2015 年当時)、伊藤令子氏、陳俐君氏、朝倉槙人氏(京都大学文学研究科院生)、および三上純子氏(京都大学大学院文学研究科地理学専修事務補佐員)にお礼申し上げます。この絵葉書画像と書誌情報が広く活用され、教育研究に役立つことを願っています。
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