地図で物語を!ストーリー マップを作成してみよう

今回はたくさんマップを紹介します。
まずは、こちらのマップをご覧ください。この地図は何を伝えたいか、皆さん感じ取ることはできますか?

八丈島と宇喜多秀家

はじめにご覧いただいたマップは、ストーリー マップと呼ばれているマップです。
米国Esri は、世界中で起こっている事柄を、地図を通してみることのできるストーリー マップを作成し、Esri Story Maps で公開しています。例えば、ヨーロッパで温暖化が進んでいく予測を地図上に示したWarming Cities in Europe マップや過去にオリンピックを開催した国とその時に起こった事を示した Olympic Host Cities マップ、2012 年の日本の桜の開花状況を時系列で表示した桜前線マップなど、ストーリー マップは、地図上に表示されている事柄について、人々がパターンや関係性を発見し理解することに役立ちます。
ストーリー マップの基となっている地図は ArcGIS Online の Web マップです。Esri Story Maps からダウンロードしたストーリー マップのテンプレートに、作成した ArcGIS Online の Web マップを関連付けることで、ユーザ自身でも独自のストーリー マップを作成することができます。テンプレートはこちらからダウンロードできます。
今回、これらのテンプレートを使用して、ストーリー マップをいくつか作成しました。
まず 1 つ目、こちらは Storytelling Map Tour テンプレートを使用した、観艦式マップと八丈島マップです。

観艦式マップ
観艦式マップ

八丈島マップ
八丈島マップ

このテンプレートでは、大きな写真を表示することができます。また、時系列の表示にも適しています。タイトルや説明文を工夫することで、マップの表現力がさらに豊かになります。観艦式マップでは時間的な移り変わりとイベントの解説、八丈島マップでは、八丈富士への登山と戦国武将 宇喜多秀家の足跡をたどった旅の思い出を記録しています。

2つ目は、Storytelling Shortlist テンプレートを使用した、大久野島マップです。

大久野島マップ大久野島マップ

このテンプレートを使用すると、興味のある対象をいくつかのカテゴリに分けてマップに表示することができます。大久野島は、戦時中に毒ガス製造をしていたため、地図から消された島という顔と、島中にウサギが生息しているウサギ島という 2つの顔を持っています。地図では「History」、「Rabbit」の2 つのカテゴリを作成しました。マップを拡大すると、マップ上で表示されている情報のみがマップ左側のカテゴリ欄に表示されます。

ストーリー マップは、直感的にとらえることができるという特徴があります。複雑なマップ操作もありません。さらに、ストーリー マップ テンプレートを使用すると、開発なしで Web アプリケーションを作成することができます。地図と興味ある事柄の位置情報、そして画像や対象箇所の情報があれば、ストーリー マップでアピールすることができます。皆さんもストーリー マップのテンプレートを利用して、伝えたいことを地図で表現してみませんか?
また、一部のストーリー マップは ArcGIS Online 上で外部公開できますが、今回ご紹介したテンプレートを利用して外部へ公開する際は、公開用のサーバが必要です。今回ご紹介した Web アプリケーションはすべて Amazon S3 を利用して外部へ公開しています。Amazon S3 を利用すると、コストを抑えて外部公開することが可能です。Amazon S3 の詳細につきましては、以前のブログ記事、「ArcGIS Online のホスト サービスを使って独自のWeb アプリケーションを公開する方法」をご覧ください。

■関連リンク
ArcGIS Online
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