調査票形式の現地調査アプリである ArcGIS Survey123 が 2 月 23 日に 3.14 へバージョン アップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
Survey123 Web サイト
任意の Web マップをベースマップとして利用
調査票内のマップで、組織が設定するベースマップ以外に、任意の Web マップをベースマップとして利用することができるようになりました。調査の作成者だけでなく、組織内の他のユーザーが作成した Web マップも利用できます。例えば、担当者別に作業エリアを定義した Web マップをベースマップとして指定すると、調査票内でそのエリアを参照しながら調査することが可能です。
マップの初期位置の設定
調査票を開いた際のマップ上の初期位置を指定しない/中心に指定できるようになったほか、デバイスの現在地を使用して自動で位置を落とすことも可能となりました。
[住所] の質問の機能追加
住所情報の入力にカスタム ロケーターを設定できるようになりました。また、候補として表示する件数を制限する機能も追加されました。
レポート構文の追加
出力したレポート内のマップに、複数レコードの情報を表示する構文のほか、写真を回転する構文が追加されました。
Survey123 Connect & Survey123 フィールド アプリ
計算モードの追加
調査票で設定している計算式の実行モードを定義できるようになりました。bind::esri:parameters 列に calculationMode=<mode> で下記のパラメーターを入力して使用します。
- auto:パラメーターを指定しないデフォルトのモードと同じ。自動計算、手動で変更した場合は手動入力を優先。
- manual:再計算ボタンを表示、ボタンを押して計算実行。
- always:自動計算、常に値を上書き。
画像の注釈ツールの拡張
画像や地図にスケッチができる、注釈ツールをカスタマイズできるようになりました。標準のツール以外に、よく利用するマーカーや色を、その調査の注釈用パレットとして構成できます。
利用手順の詳細は下記のブログをご参照ください。
Custom palettes for image annotation in Survey123 (英語)
概要フォルダー
Survey123 フィールド アプリにある、役割別フォルダー内の個々の調査レコードを横断的に確認できる「概要」フォルダーを利用できるようになりました。利用するには、Survey123 Connect で設定を有効化します。
その他、細かい機能の改善が多数ありました。ぜひ新しいバージョンの Survey123 を現地調査業務にお役立てください。