ArcGIS Desktop 10 のお勧め画像機能:処理編 その6


処理編 その 5 ではフィルタについてご紹介しましたが、その 6 では、モザイクについてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要ArcViewライセンスでご利用いただけます。

モザイクとは、複数の画像データを 1 つの画像データにする処理のことをいいます。

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ArcGIS 10より以前のバージョンでは、[データ管理 ツール] → [ラスタ] → [ラスタ データセット] → [モザイク] または [新規ラスタにモザイク] ツールよりモザイク処理を実行することができましたが、ArcGIS 10では 画像解析ウィンドウからもモザイク処理が行えます。

処理編その 3 でご紹介したクリップやマスクをモザイクと一緒に活用することで、継ぎ目がわかりにくいモザイク処理が行えます。

普通にモザイク処理を行った場合、継ぎ目がこのように目立つ箇所があります。

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こういった場合は、色の違いの少ない場所で画像を切りぬき、モザイクするという処理が一般的です。

この 2 つの画像の場合は、真ん中を通る川のあたりで片方の画像をクリップします。

図形描画ツールバーを利用してポリゴンを描画し、画像解析ウィンドウで片方の画像をクリップします(詳しいクリップ方法はこちらから)。

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クリップした画像ともう一方の画像をレイヤリストで選択し、モザイクをクリックします(今回は画像の色合いは調整しないので、モザイク手法は「最初」を選択しました)。なお、モザイクを行うときは各画像のストレッチは「なし」を選択しておくことをお勧めします。

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像をクリップし、色合いの違いが少ない場所でモザイク処理を行ったので、継ぎ目がわかりにくくなります。

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モザイク処理を行った一時ファイルをデータとして作成したい場合は、データのエクスポートを行います。エクスポートは、レイヤ リストでエクスポートしたいデータを選択し、[処理] パネルの [エクスポート] から行うことができます。

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色の調整など細かい設定を行いたい場合は、以前のバージョンと同じように、[データ管理 ツール] → [ラスタ] → [ラスタ データセット] → [モザイク] または [新規ラスタにモザイク] ツールよりパラメータを設定して実行してください。

次回のその 7 (最終回)では、オルソ幾何補正についてご紹介します。
[画像解析] ウィンドウでの処理についての詳しい機能はヘルプをご覧ください。

■関連リンク
ArcGIS Desktop 10 のお勧め画像機能:処理編 その5  フィルタ
ArcGIS Desktop 10 のお勧め画像機能:処理編 その4  パンシャープン
ArcGIS Desktop 10 のお勧め画像機能:処理編 その3  クリップとマスク
ArcGIS Desktop 10 のお勧め画像機能:処理編 その2  正規化植生指数(NDVI)と陰影起伏画像の作成
ArcGIS Desktop 10 のお勧め画像機能:処理編 その1  コンポジット バンド