ArcGIS Maps SDKs for Native Apps バージョン 200.6 をリリースしました

ArcGIS Maps SDK for .NETArcGIS Maps SDK for KotlinArcGIS Maps SDK for SwiftArcGIS Maps SDK for Flutter の各 SDK の最新バージョン 200.6 を 2024 年 11 月 25 日(日本時間 2024 年 11 月 26 日)にリリースしました。この記事では、バージョン 200.6 で追加された主要な機能や変更点について紹介します。

ArcGIS Runtime ライセンス パックをご購入の方は、2024 年 11 月 26 日以降保守有効なライセンスがアップデート対象となります。

ArcGIS Maps SDK for Flutter の正式リリース

これまでベータ版で公開されていた ArcGIS Maps SDK for Flutter が正式リリースされました。このリリースにより、Android や iOS 向けのクロスプラットフォーム アプリケーションを作成する開発者向けに、.NET MAUI に加えて新たな選択肢が追加されました。ArcGIS Maps SDK for Flutter の Web サイトには、スタート ガイド、チュートリアル、サンプル等が提供されています。SDK は pub.dev パッケージとして公開されており、Flutter プロジェクトにシームレスに統合することができ、ホットリロードやホットリスタートにも対応しています。

この初期リリース(バージョン 200.6)では、2D マップ表示(オンラインおよびオフライン)、ジオコーディング、ルート検索、編集、多くの 2D レイヤー タイプのサポートなどの主要な API 機能が実装されていますが、ArcGIS Maps SDK for .NET などの他の SDK で実装されている全ての機能はまだ含まれていません。今後のアップデートで実装予定の機能や ArcGIS Maps SDK for Flutter の詳細については、Esri Community のブログ記事「ArcGIS Maps SDK for Flutter のご紹介」をご覧ください。

.NET/Kotlin/Swift SDKのアップデート内容

Feature Form の機能強化

Feature Form に、編集エクスペリエンスを効率化するための 2 つの新しい機能強化があります。

Markdown テキストをフォームのインラインに直接含めることができます。このテキストは、編集操作の指示や編集中のフィーチャに関する情報であり、属性値や式言語によって動的に駆動され、フィーチャの編集の際にユーザーに合わせた具体的な指示を表示することができます。

デバイスのカメラを使ってバーコードをスキャンすることで、直接データを取得/入力できます。これにより、フィールドでのデータ収集が劇的にスピードアップし、データ収集のミスを大幅に減少できます。サポートされるコードタイプは、AppleGoogle の開発者ガイドをご覧ください。

Geometry Editor の機能強化

Geometry Editor にガイド機能が追加されました。これは、頂点を追加する際に直角や平行線をより簡単に描画できる、新しい動的スナップ機能です。これにより、編集中に規則的な形状を作成したり、既存の線を延長したりすることがより簡単になります。

シーン ビューのグリッド表示

2D マップ ビューで利用可能だった、座標系グリッド表示が、3D シーン ビューでも利用できるようになりました。シーン ビューでのグリッド表示は緯度経度、UTM、MGRS、USNG に対応しており、マップ ビューと同様にグリッド線、ラベルのスタイル、ラベルの位置を設定できます。

各 SDK 固有のアップデート内容

実行環境など、各製品固有のアップデート内容をご案内します。

ArcGIS Maps SDK for .NET

  • .NET 9 がサポートされました。
  • PopupManager が非推奨となりました。フィーチャ情報の表示には Toolkit の PopupViewer を、フィーチャの編集には FeatureFormView を使用してください。

ArcGIS Maps SDK for Kotlin

  • AR モジュールに TableTopSceneView コンポーザブル コンポーネントが導入され、3D プリントされたモデルのようにシーン コンテンツを物理的な表面に固定することができます。詳細については、AR ツールキット コンポーネントをご覧ください。

本記事ではバージョン 200.6 の主要な項目についてご紹介しましたが、各 SDK の詳細な情報は下記のリリース ノート(英語)をご覧ください。

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