ArcGIS Online ベースマップ配信サーバをバージョンアップします!

2013 年 12 月 11 日に、ArcGIS Online の最新バージョンをリリースいたしました(ESRIジャパンからのお知らせ)。今週、バージョンアップの第 2 段階として、ArcGIS Online のベースマップ配信サーバ(例:services.arcgisonline.com、server.arcgisonline.com)をバージョンアップします。

バージョンアップ作業の実施は、日本時間での 2014 年 1 月 24 日 (金) を予定しております。

このバージョンアップで、「タイル リサンプリング」という機能が実装されます。現在、いくつかのベースマップ(衛星画像、海洋図など)では大縮尺レベルのタイル画像が表示されず、その代わりに「Map data not yet available」が表示される仕様となっています。

Map data not yet available

「Map data not yet available」が表示される例(衛星画像)


タイル リサンプリングにより、機械的に拡大したタイル画像を表示することができるようになり、ベースマップの利便性が向上します。

ただし、一つ注意が必要なのは、マップサービスの URL が「ケース・センシティブ」になる、つまりアルファベットの大文字 / 小文字の区別が厳密化されるということです。そのため、ArcGIS Online ベースマップへアクセスするための URL をアプリケーションのソースコード内に記述するような場合は、あらかじめサービス ディレクトリ(下図参照)で正しいサービス名称を確認する必要があります。

Map data not yet available

サービス ディレクトリ(http://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services


以下は、正しい URL と不正な URL の例です。

1. 正しい URL の例
1) 全て小文字の「arcgis」と「rest」
http://services.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/World_Street_Map/MapServer

2) 大文字と小文字が混在した「ArcGIS」
http://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Street_Map/MapServer

3) 全て小文字の「mapserver」
http://services.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/World_Street_Map/mapserver

2. 不正な URL の例
1) 全て大文字の「ARCGIS」
http://services.arcgisonline.com/ARCGIS/rest/services/World_Street_Map/MapServer

2) サービス名が不正(world_street_map、正しくは World_Street_Map)
http://services.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/world_street_map/mapserver

3) フォルダ名が不正(canvas、正しくは Canvas)
http://services.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/canvas/World_Light_Gray_Base/MapServer

ArcGIS Online ベースマップ配信サーバのバージョンアップ後に、マップサービスへのアクセスに問題が発生した場合は、使用している URL に大文字 / 小文字が正しく使われているかどうかを確認してください。

■関連リンク
ArcGIS Online

フォローする